FF7 REMAKE INTERGRADE がState of Playで発表されました。それが界隈で炎上しているようです。これについて個人的な感想を書いていこうと思います。
公式サイトはこちらから

なぜ炎上したのか?
PS4版を持っている方はPS5版へ100円でアップグレードできます。これは非常によい対応だと思います。ちょっとしたStoryを追加してPS5版としてフルプライスで売るとかいうヤクザな方法でないのは非常に評価できます。
ではなぜ炎上したのかというとDLCとしてユフィを主人公とした新規エピソードがPS5版のみに追加になったからです。
PS4のソフトなのにそのDLCがPS4ではプレイできない!というのはかなりひどいかと思います。また、PS5買えない!というPS5の入手困難性がさらに炎上を加速させる要因にもなっているように思います。
なぜPS5専用にしたのか?
なぜPS5専用にしたのか?想像ですが、いくつか考えられると思います。
SIEの差し金?
SIEはPS5を普及させたいので、スクエニに開発費を負担するなど、お金を出す代わりにPS5独占にしてほしいと要求をかけたかもしれません。
ただ、いわゆる時限独占やハード独占ってユーザーにしてみればクソみたいな戦略ですけど、ゲーム出す側としてはおいしい話だと思うのでなくならないと思います。
プラットフォーマーは他のハードと差別化できて、ハードの普及につながります。
ゲーム開発側は開発費や何かしらの優遇が得られるでしょう。加えて、平行して複数ハードでの開発が避けられるのでリソースがひっ迫しない、ある程度品質が固まったものを遅れて別のプラットフォームへ移植すればいいので、品質が安定するなどといった多くのメリットがあると思います。(もちろん、ビジネス機会を失うなどデメリットもあると思うので天秤にかけることになると思いますが。。)
今回の件、SIEが関係してるかどうかはわかりませんがこういった独占はWinWinだからそこ成り立つものだと思っています。
スクエニの戦略?
スクエニはこれからFF16などPS5でのタイトルを控えています。
PS4とPS5の異なる世代に対してマルチで出すことは非常にコストがかかりますし、映像品質もSPECの低いPS4に引きずられてしまうことになります。
今回のDLCは今後PS5で独占リリースするタイトルのフィジビリティスタディもかねているとすると、PS4では動かない前提で作るというのも納得がいきます。
炎上は避けられたのか?
例えば、FF7 REMAKE INTERGRADEは4K画質やフレームレート、ロードなどPS5のスペックに依存する機能のみのアップグレードに抑え、それを100円でPS4からアップグレードできるような対応でとどめておけば、まず炎上しなかったと思われます。
DLCをリリースから外すことで、リリース日の前倒しも可能となり、もし4月中あたりににリリースできればFF14、FF7REとテンポよく次世代機へのアップグレードが進んでいるようなイメージを与えることができたかと思います。
そして今回DLCとして出すユフィのエピソードを、REMAKE2のプロローグとしてREMAKEとは切り離してリリースできればPS5版のみにしても、炎上しなかったかもしれません。セーブデータなどもREMAKE2へ引き継ぎできるようにすれば、REMAKE DLC感も薄れたかもしれませんし。(でもDLCじゃん!といって炎上するとは思いますが・・)
とにかく、FF7 REMAKEをやりたくてPS4を買った人や、PS5を変えない人の心を踏みにじるのを避けるようにもう少し工夫があってもよかったと思います。
おわりに
企業の戦略がユーザーに受け入れられなければ、結果としてその企業は市場淘汰で消えていくのが資本主義経済たるものだと個人的には思っています。なので、今回の炎上について個人的には そうきたかぁ くらいにしか思いませんでした。
このような戦略をとったのはSIEとスクエニの利害が一致したからかなぁ とか思っています。
ローンチが貧弱なPSは何かしら目玉が欲しかったでしょうし、スクエニも今後のPS5独占タイトル開発のためのフィジビリティを兼ねた製品が出せるのはメリットが大きいかと思います。
炎上は愛情の裏返しで、サービスを期待して、楽しみにして、待ち望んでいた気持ちが大きければ大きいほど、派手に炎上するものだと思います。
すなわち、まだ楽しみにされるコンテンツということなので、企業側ももう少しユーザー視点でビジネスしてほしいものです。
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