[小学校低学年] 日記 をそこそこうまく書けるようになるための対策[Tips]

Life

小2の子供の日記がとにかく苦手で、毎度毎度あーでもないこーでもないと四苦八苦していたのですが、少しやり方を変えるだけでそこそこ見栄えがよい日記がかけるようになってきたので、その方法について残しておきます。

なお、そこそこうまく書けるようになっただけなので、過度な期待は禁物です。

あと、子供が3年生で学んだ算数をテーマ毎に振り返り、備忘録として記事にまとめています。こつこつ更新していますのでもし興味があればご覧ください!




対策前の 日記

例えば、家族で動物園に行って、サル、ライオンを見てお弁当を食べて、お土産のぬいぐるみを買って帰るというイベントを日記に書くとします。今までうちの子が書く日記は以下のような感じでした。

今日、おとうさんとおかあさんといっしょに動物園にいきました。最初にサルを見ました。すごくかわいかったです。つぎにライオンをみました。お弁当はベンチに座って食べました。おいしかったです。かえりにぬいぐるみを買ってもらいました。うれしかったです。また行きたいです。

何とも楽しくなさげな日記で、これをベースに子供と話しながら直していくのがなかなか苦行でした。

この日記のダメな点を考えた

まず、サルの感想があるのに、ライオンの感想が抜けています。できればライオンの感想は欲しいところです。

次に、何でさるが可愛かったのか?どんな弁当がおいしかったのか?なぜうれしかったのか?WhyやHowが抜けているので、感想に深みや根拠がありません。

そして、今日は・・から始まり、またXXしたいですで締めるのは毎度のパターンで、日記の既視感が半端ないです。この辺りを改善すれば、そこそこの見栄えになるのかなぁと思っていました。

書いていくプロセスにも問題が・・

私は とにかく自分で下書きしてみなさい と最初に文章を書かせていました。文章を書いてきた量が絶対的に少ない子供は、主語、述語、目的語や接続詞を組み合わせて文章を書くこと自体がかなり大変な作業で、下書きを見直して修正するというサイクルを回せる余裕もないということです。

文章を作って書き上げることに精一杯なのです。そこに早く気づいてやるべきでした。

一生懸命書いたものを親にあーだーこーだ言われて(もちろん褒めもしますが)結局手直しされるストレスを考えてあげるべきでした。

対策 下書きで文章を書かせない

文章を書かずに内容をまとめてそこから文章を構成することで、文章を組み立てるストレスや難しさから少し解放されるのではないかと思い、色々と試した結果、以下の方法がハマりました。

〇を三つ書く

まず、真ん中に〇を書いて、〇の中に「日記に書きたいこと」を書きます。次に右の〇に「やったことやおこったこと」と書いておきます。そして左の〇の中に「思ったこと」と書いておきます。

まずは〇をみっつ

今回の例では動物園に行ったことが書きたいので、真ん中の〇には動物園と書いておきます。どんな日記を書くときもまずはこのプロセスから着手すればよいと覚えることで、日記の書き始めの最初の「うーん・・」の時間が無くなりました

やったこと→おもったことの順で書き出す

次にやったことに何か一つ書いて、それに対して思ったことを一つ各ということをします。これは時系列に記憶をたどっていけばよいので、比較的スムーズに書き進めることができます。〇をつなげて書いていきます。

やったこと→その感想を対にして書き出す

これを書き出すことで、前述の日記例でやらかしていたライオンを見た感想の書き漏れを防ぐことができています。そして子供も文章をまだ書いていないので、やる気、元気も残っています。

思ったことの一つ先に理由を書く

最後に、左側の思ったことの先にもう一つ〇をつなげて、なんでそう思ったか?を書き足していきます。子供がそう感じた理由や、抜け落ちてしまっている具体的な修飾語でも構いません。

思った理由を書き足します

この理由を子供がなかなかうまく表現できない場合は大人が補足してあげるとよいです。他にどう思った?とか、あれがすごかったねとか、文章を添削するよりもよっぽど楽しく会話ができると思います。

ここまで整理できて文章を書き始める

あとは、これを右側の〇とそれに対応する左側の〇を順につなげて文章にしていきます。例えば、サルを見た→子ザルがお母さんのおなかにぶら下がっていた→かわいかったとつなげていきます。書き出しや書き終わりも、まずは子供が書きやすい始め方や終わり方でよいです。

対策後の 日記 例

上の図を使って日記を書くことで、下のように少し内容に深みがでてきます。あらためて比べてみます。

対策前

今日、おとうさんとおかあさんといっしょに動物園にいきました。最初にサルを見ました。すごくかわいかったです。つぎにライオンをみました。

お弁当はベンチに座って食べました。おいしかったです。かえりにぬいぐるみを買ってもらいました。うれしかったです。

また行きたいです。

対策後

今日、おとうさんとおかあさんといっしょに動物園にいきました。最初にサルを見ました。子ザルがお母さんのおなかにぶら下がっているのが、すごくかわいかったです。つぎにライオンをみました。ライオンのりっぱなたてがみと大きな体はすごくつよそうだなと思いました。

お弁当はベンチに座って食べました。私の大好きなからあげが入っていて、すごくおいしいお弁当でした。動物園のかえりにぬいぐるみを買ってもらいました。前から欲しかったくまのぬいぐるみだったので、うれしかったです。

またみんなで動物園に行きたいです。

どうでしょうか。もちろん、改善点はあるかもしれませんがずいぶんマシになりました。そして、この日記を書くプロセスは日記だけでなく、学校での作文や感想文などにも応用が効ききます

また、文章が長くなりすぎて内容を削りたい時は〇をそのまま消してしまえばいいので、どこを削ればいいかが視覚的にわかりやすいのもよいです。

おわりに

今回は小学校2年生くらいの子が日記を書くときに使えるテクニックをご紹介しました。うちの子は毎度、書き渋っていた日記もこの方法であまり嫌がらず書くようになり、慣れてきた最近では、図を書かなくてもそこそこの文章を書けるようになってきました。

何より、文章がストレスなく書けるようになってきたのが嬉しいようで、日記だけでなく、色々な文章を積極的に書きたがるようになっています。

また、文章を書くことに余裕が出てくると、「けれども」「一方」「したがって」「ところが」「にもかかわらず」など、より文章をリッチにする接続詞を使いたがるようになってきました(もちろん使い方は完璧ではないですが)

もし、日記や作文に困っている方がいたら、試してみてはいかがでしょうか?

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