[The North Face]冬キャンプの焚き火に最適な ファイアフライマウンテンパーカー レビュー[難燃]

秋冬キャンプの寒い中での焚き火はキャンプの醍醐味の一つではありますが、寒さが厳しくなると焚き火のぬくもりだけでは足りず、暖かい上着が欲しくなってきます。しかし、軽くて暖かいダウンの上着やウィンドブレーカーのような燃えやすい素材の上着で焚き火に当たっていると、いくら注意をしていても火の粉で穴が開いてしまうことを避けることは難しいです。

こちらの記事では秋冬キャンプに最適なThe North FaceのパーカーTNF FIREFLY MOUNTAIN PARKAをご紹介いたします。




Firefly Mountain Parka

Firefly Mountain Parkaは「Fire Resistant」という難燃素材を採用したThe North Faceから発売されているジャケットになります。

Fire Resistantとは

Fire Resistantは火の粉を受けても燃えた生地からのガスでその火を無酸素状態にし、瞬時に消化することで、火が燃え広がり穴が開いてしまうのを防ぐというまさに焚き火のために生まれたような生地です。

デザイン

御覧のように、ポケットも胸ポケットが2つ、大きめのポケットが腰に2か所ついており、焚き火に必要なファイアスタータやライターなどの小物やグローブなどを入れておける十分な収納スペースが備わっています。

ブランドロゴも白抜きではなく、黒に近いジャケットと同系色にすることで、非常に落ち着いた雰囲気になり、大人がキャンプで着ても派手すぎないデザインになっています。

サイズ感

170cm、65kgの中肉中背の私がSサイズで少し袖が長いくらいと少し大きめの作りになっています。ストリートで着る分にはMでもよいのですが、火の前での作業する際に切ることを考慮すると、あまり大きすぎないサイズを選ぶのがよいかと思います。

防寒性能

生地自体はそこまで厚くはなく、肌寒い夏の夜、春先や秋口からでも着ることができ、オールシーズン着用することができます。

しかし、生地が薄いのなら、「冬は寒くて耐えられないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、このジャケットは「Zip in Magne System」という機構により、インナーとして対応したフリースやダウンを組み合わせることができます。

ダウンを組み合わせれば、冬でも暖かく、フリースなど薄手のものを組み合わせれば春先や秋口でも使え、そのままであれば涼しい夏の夜に羽織れる、まさにオールシーズンを通して使える難燃性のジャケットとなり比較的高価なThe North Faceのジャケットの中ではコスパがいい方だと思います。

耐火性能

肝心の耐火性能ですが、上の写真のジャケットで何度もキャンプで焚き火や炭火の火の番をしていますが、穴などは一つもなく、非常にきれいな状態を保てています。

Zip in Magne System

前で説明したZip in Magne Systemに対応したダウンを実際に取り付けてどのような感じになるか、どの程度暖かいかご紹介します。今回はアコンカグアのダウンジャケットを先ほどのファイヤフライマウンテンパーカーに取り付けてみます。

アコンカグアジャケット

アコンカグアジャケットは2021年からZip in Magne Systemを採用したダウンジャケットになります。2021年より前のものはZip in Magne Systemではなく、Zip in Zipという機構でZip in Magneと互換性がないので、注意が必要です。

2022年10月現在、2021年モデルと2022年モデルの2モデルがあるようで、ネットショップでの相場は2021年モデルが約¥24,000程度、2022年モデルが¥35,200程度とかなり乖離があります。

何が異なるのか、かなり調べたのですが、ロゴの色、位置、素材、ポケットや袖回りの作りなどに差はなく、共にZip in Magneに対応していることから、違いを見つけることはできませんでした。なので、私は2021年のものを購入しました。

到着した商品のタグを見てみると

¥35,200となっていました。2021年モデルは軒並み安い売りされているということなのでしょうか?それとも21年の在庫を切らして22年のものが送られてきたのでしょうか?いまいち理由ははっきりしませんが、安く買えたので良しとします。

付属品はマグネットと収納袋です。マグネットはすでにジャケット内に仕込まれており、簡単には出てこないようになっていますし、着ても違和感はないのでそのままでよいと思います。

Zip in Magneでの連結

ファイヤフライマウンテンパーカーと連結します。

まず、ダウンを着用し、その上からファイヤフライマウンテンパーカーを着用します。ダウン側のジッパーとパーカーの内部にあるジッパーを結合することで連結することができます。

左の写真の上側のジッパーが連結用のジッパー、右の写真はダウンとパーカーをジッパーで結合したものです。ジッパーによる結合が終わったら首元のマグネットをくっつけます。これはそこまで結合力があるものではないので、別にくっつけなくてもいいと思います。

近くに持っていくと自然とペコっとくっつきました。

最後に袖を結合します。それぞれの袖に結合用のプラスチックの小さなフックが付いているので、それをくっつけます。フックは袖の折り目に隠れるように入っているので、手で触って硬い箇所を見つけて引き出せば出てきます。

スライドしてはめることができます。これで結合は完了です。

カラーを合わせることでジャケット同士の一体感がでますし、パーカーのサイズが大きめにできているので、中にダウンを合わせてもシルエットにそこまで影響はないように感じました。

何より、着用前後で暖かさが全く違います。11月のキャンプで夜過ごした時、インナーダウンなしだと寒くて耐えられないくらいでしたが、ダウンを取り付けることで、うそのように暖かく快適に過ごすことができました。

Zip in Magne注意点

Zip in Magneにおいて、いくつか注意点、デメリットがありますので、こちらにまとめておきます。

袖や首元のインナーが燃えないように注意する

アウターのパーカーの方は首元までジップアップし、袖口もきちんと閉じておく必要があります。忘れてしまうとそこに飛んだ火の粉で中のダウンに簡単に穴が開いてしまうでしょう。

暑くなって首元を開けたり、何かの作業で腕をめくった時に忘れてしまうことのないように注意が必要です。

袖口の連結が心もとない

袖口は一本のプラスチックのフックでとまっており、そのフックの取り付けも細いゴムなので、引っ張られた時の強度が気になりました。

このようにインナーのダウンの袖をきつめに腕に巻いて固定し、アウターの袖はゆるめた状態で手を伸ばした時、アウターの紐がインナーに引っ張られるような状態になることがあります。もし、アウターがどこかに引っかかったりしていれば、その紐が切れてしまいそうで怖いです。

ここは、もう少し強固なボタンやジッパーで固定できるようにしてもらいたかったです。

インナーとアウターのサイズ

今回は共にSサイズを使用したので、連結もぴったりになりました。インター単体で着ることができるのですが、インナーのSはサイズに余裕がなく、比較的ぴったりサイズになっています。前を開けて着用するのがサイズ的にはちょうどいい感じで着れます。

もし、インナーM、アウターSの場合、連結することはできるのですが、インナーのジッパーが余ってしまうことを確認しています。襟の箇所でインナーが少し長いような感じになります。

インナーのみの着用も考えているのであれば、先にインナーのサイズを決めて、連結するアウターのサイズを決める方法もいいかもしれません。

まとめ

今回はコスパ最強のThe North Faceの焚き火向けアウターを紹介しました。インナーとアウターを両方買うとそこそこいい値段になるのですが、オールシーズン使える、拡張性が高い、アウターの難燃性の高さなどを加味するとThe North Faceの中ではコスパの高いジャケットではないかと思います。

円安やコロナの影響による値上げなのか、過去モデルの値下げなのかはわかりませんが、アコンカグアは2022と2021でだいぶ価格が異なっています。私は2021、2022の両方を試着しましたが、まったく差はありませんでしたし、2021年の在庫も減ってきているので、ほしい方は是非ECサイトをチェックしてみてください。

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