今回はスマホをカードリーダーにしてネットで行政関連の申請するための環境設定について説明します。マイナンバーカードの作り方はこちらで紹介しています。
一昔前まではカードリーダーを購入して、PCに接続してマイナンバーカードを利用していましたが、最近ではスマホをカードリーダーにしたり、スマホでそのまま行政の申請ができるサービスが整ってきているようです。
ただし、スマホはAndroidに限定します。
環境
PCはWindows10 Home 654bit、スマホはAndroid Xperia SO-04J。
マイナンバーカードに対応したスマートフォンの一覧はこちら。また対応したWindows PCの環境はこちら。
AndroidスマホとPCの接続
まず、AndroidとPCをBluetoothで接続します。PC側のBluetoothをONにしてスマホから検出できる状態にしておきます。
次に、スマホ側からPCにペアリングを要求します。スマホの設定>接続機器を開いて新しい機器とペア設定を選択します。
新しいペア設定を選択すると接続したいPCのPC名が表示されるので選択します。
しばらくすると接続するためのペア設定コードがスマホ側に表示されます。
同様のPINががPC側にも表示されるので、はいを選択して接続します。
接続が完了すると、以下のようにスマホ側の機器接続にPCが追加されます。
PC側は以下が表示されます。
これでPCとスマホの接続は完了です。続いてスマホにマイナンバーカードを読み出すためのアプリをインストールします。
スマホの設定
カードを読み出すためのスマホのアプリ利用者クライアントをインストールします。利用者クライアントは以下からダウンロードできます。
インストールしたJPK Mobileを起動して、カードが正常に読み出せることを確認してみます。アプリ起動の前にNFCが有効になっていることを確認します。設定>機器接続>接続の設定>NFC/おサイフケータイがONになっていることを確認します。
ONになっていることが確認できたら、インストールしたJPK Mobileを起動します。メニューの自分の証明書を確認するを選択します。
選択すると、以下のようにどちらにアクセスするか選択できます。ここでは署名用電子証明書が正しく読み取れるか確認してみますので、上の項目を選択します。
カード読み取り画面になります。この画面が表示された後にスマホのNFCをかざす位置にマイナンバーカードをかざしてください。
無事カードを検出すると、パスワード入力画面が表示されます。今選択したのは署名用電子証明書ですので、6文字以上大文字アルファベット+数字のパスワードになります。数字4文字ではありませんので注意してください!
正しいパスワードを入力すると以下のように自分の証明書に関する情報が出力されます。
これで、スマホが正しくマイナンバーカードを読み出せることが確認できました。続いてPCのツールから読み出します。
PCツールから読み出し
PCのツールからスマホ経由でマイナンバーカードを読み出します。まず、こちらのサイトから利用者クライアントをインストールします。インストール後、JPKI利用者ソフトを起動します。
スマホも同様にJPK Mobileを起動してPC接続を選択します。
次にPC接続の開始を選択します。
すると先ほどと同じように、カードをかざす画面になるので、ここでマイナンバーカードをかざしておきます。これでスマホ側の準備は完了です。
次にPC側のJPKI利用者ツールで自分の証明書を選択します。
スマホの時と同様に署名用電子証明書を選択します。
パスワードを求められるので、先ほどと同じように6文字以上大文字アルファベット+数字のパスワードを入力してOKを選択します。
正しいパスワードを入力すると、以下のように証明書の情報が出力されます。
これでPCでも正しくマイナンバーカードの情報が確認できてことになります。
まとめ
コロナという苦境ではありますが、それに伴い、日々の生活のIT化が加速しているように感じる毎日です。かげりを見せていたマイナンバーカードも役所に並んで手続きが不要で、様々なサービスへ展開できるポテンシャルを持ち合わせているので、今後、所持必須なものになってきそうな気がします。
ぜひ、これを期に家で使用できる環境をセットアップしておいてはいかがでしょうか。
もしNFC対応のスマホをお持ちでない場合は下記のようなカードリーダーでもマイナンバーカードを利用できます。
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