自分が小学校にあがる前くらいに、親がそろばんを習わせてくれていました。自分はそろばんへ通うのが大嫌いで、うそをついてさぼっては親にばれてめちゃくちゃ怒られる、そんな日々でした。
しかし、今、自分の人生を振り返った時、この経験が大きな糧となり、親の判断に大きな感謝をしています。そして、自分の子供にも小学校に上がる前の11月くらいから通わせています。
今回、そろばんがどのような面で役にたつのか、またどのくらいの習得スピードでどのようなことができるようになっていくのか?自分の経験と子供の成長からの体験談を交えて説明していきます。
結論から言うと、そろばんを習うことで、小学校の算数で計算に困ることはなくなるということです。
足し算や引き算はもちろん、円周率や小数を含んだ掛け算、割り算もひっ算なしで計算できるようになります。これに加えてさらにメリットがいくつかありますので、ご紹介いたします。
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そろばんを習得すべき3つの理由
3つの理由のキーワードは無意識です。すなわち、いい流れが生まれる、いい方向に向かう、いいことが起きるというのを意識することなく実践できるということです。意識しないことはストレスにもなりにくく、自然体で効果が発揮できます。そこに結び付く理由について、以下で説明します。
理由その1 無意識で身につく算数力
まず、冒頭にも書きましたが、一番大きいのは計算力が身につくことです。2年生になるとひっ算による2桁の足し算、引き算が始まりますが、それがひっ算不要で頭の中で一瞬で完了するようになります。もちろん、ひっ算の仕組みも理解するこが大事なので、ひっ算はきちんと記述できるようにするのですが、答え合わせが一瞬でできるので、正答率に大きな差が生まれます。答えが間違っていれば、ひっ算に戻ってやり直せば良いですし、仮に暗算が間違っていれば、ひっ算の答えと違うことで気づけるでしょう。2通りの異なるアプローチでで計算することでほぼ計算ミスしなくなるようになります。
実際、自分が小学校2年生の頃は3桁の足し算引き算、2桁の掛け算は頭の中でできていたように思います。
小学生の低学年で算数に対する絶対的な自信を持てることは、「自分は算数が好きなんだ」と自身に無意識のうちに意識付けする方法としては一番手っ取り早い方法のように思います。算数という概念にとらわれていない幼児の頃からそろばんを習わせることは、小学校入学時に圧倒的アドバンテージになります。そして、中高の数学や物理といった分野でも数字に対して拒否反応が出にくいため、苦手意識を持ちにくくなるのではないでしょうか。
理由その2 日々の生活で無意識に使える
例えば買い物に行った時、持ち金が少ないことに気づきます。買い物をしながら、常に足し算が暗算できるので、持ち金をオーバーすることなく、買い物を終えることができるでしょう。
例えば、ゲームでレベルを上げる時、倒したモンスターの経験値を暗算しつつ、あと何匹倒せばレベルが上がるかを無意識に把握しながら進めることができるでしょう。
例えば、友達とごはんを食べに行って、割り勘をするとき、スマホの計算機を出すまでもなく、一瞬で一人いくらかを計算できるでしょう。
その他、時計の確認や長さの計算、日常で発生する全ての計算時に無意識に暗算ができるようになります。多少の足し算、引き算に構える必要がなくなります。
理由その3 自分の時間が無意識で増える
先ほどの例で説明します。
買い物でお金が足りないことにレジでわかったときにどうなるでしょう。商品を戻したり、お金を下ろしにATMへ駈け込んだりしなければならいですね。
ゲームを効率よく進めることができると、クリアまでの時間が縮められるかもしれません。
そのような小さな一瞬、一瞬の時間の積み重ねはかなり膨大な時間を生みます。そして、それは必ず自分の自由に使える時間の増加に直結します。計算力がつくだけではなく、このメリットが非常に大きいのです。
それは計算力に限った話ではなく、日々のやるべき作業を自然と効率化できることはとにかく時間確保につながります。自然と日々の生活で改善→効果の確認→改善点の抽出というサイクルを無意識にできるよう、教育することが大事です。
どれくらいの期間で何ができるようになるか?
これは人それぞれもあるかと思いますが、自分の経験と子供とその周囲の様子を踏まえてお話しします。自分も子供も小学校に入る4か月前くらいからそろばんを始めました。
そろばんを使って2桁の足し算引き算ができる
そろばんを使って、2桁の足し算、引き算ができるようになるまで自分も子供も大体半年くらいかかったように思います。そろばんを使った計算は徐々に計算の制約を解除しながら習得し、最終的にはいかなる数字も足せるようにしていきます。例えば以下のようなプロセスでしょうか。
- 数を入力
- 一玉のみの計算
- 五玉に繰り上がり、繰り下がりする計算
- 桁上がり、桁下がりする計算
- 2つ以上の桁上がり、桁下がりが起こる計算
これらをひとつづつできるようになるまで練習し習得していきます。大事なのは子供は嫌がりますが、5問でもいいので毎日こなすことです。二日さぼると、かなり忘れています。
2桁の足し算、引き算ができるようになる頃には、無意識に手が動くようになってきているかと思います。2+3という問題が合った時、最初は「3は一玉に足せない。5は2と3だから、一玉から2を引いて五玉を足す」と考えながらやっていたのが、無意識に指が動くようになるということです。
九九を覚える
足し算、引き算がある程度できるようになると、多くの場合、掛け算に進むようです。掛け算は九九の習得が必須になります。ただ、九九さえ覚えてしまえば、あとは足し算の組み合わせでできるので、比較的つまづきにくいかと思います。九九はうちの子は6の段までは1か月くらい、789の段まででトータル2か月くらいかかりました。毎日きちんとやれば、もう少し早く習得できるかもしれません。
暗算の習得
どのくらいで暗算を覚えたかは記憶にありませんが、自分は小学3年生の時に出たそろばん大会では暗算で4桁~5桁の足し算を読み上げ算でやっていたように思います。うちの子も小学校の一桁の足し算、引き算は指を動かしながら暗算で答え合わせをしています。
一つ言えるのは年齢が低いほど、習得が容易という点です。年を重ねると、できる桁数がどんどん落ちてきます。私は、今では2桁、短めの3桁が限界です。
おわりに
今回、そろばんのすばらしさについて説明してみました。一方で、フラッシュ暗算など、昔と違って、現代には計算力アップの手法は多くあるかと思いますので、そろばんがベストというかとそうではないかもしれません。
ただ、選択肢の一つとして、そろばん学習を検討してみてはいかがでしょうか?
追記:そろばんを効率よく上達させる学習方法について記事にまとめました。昔からあるいわゆるそろばん教室とオンラインの個人レッスンを比較し、子供と自身の実体験からベストな学習方法についてまとめています。これからそろばん学習を始めようかという方は是非みていただければ参考になるかと思います。
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