Unityアプリに組み込める Admob 以外の広告配信サービスを使用、実装方法も含めてまとめてご紹介します。
Unityで作成したスマホアプリに広告を掲載する時、最もメジャーなサービスは Admob ですが、Admobが利用できない場合にどのような広告配信サービスが利用できるのか、実際に動かしながら確認していきます。
Nend
概要
2010年からスマートフォンアプリ向け広告配信サービスを行っている株式会社ファンコミュニケーションズのサービス名です。
使用方法
アカウント作成からSDKの入手まではこちら。
Android及びiOSでの実装手順はこちら。
使用した感想
アカウント開設にはアプリの審査が必要になるのですが、比較的迅速に対応いただけます。
実装面もプラットフォーム毎にわかりやすく解説されており、開発環境構築もスムーズでした。
ただ、Unity iOS14以降で必要になるの情報がアップデートされていなかったり、パッケージのManifestでは動作しなかったりなど、不親切な個所がいくつかありました。また、Androidタブレットでの広告表示が崩れるので非サポートとなっています。
AmoAd
概要
サイバーエージェントに買収されAppliPromotionというサービスを開始、Unity iOSアプリ向けプラグインをリリースしているようですが、公式に関する情報リンクが全てリンク切れしており、情報がありません。
アドフリくん(後述)がAppliPromotion Playという動画リワード広告のサービス終了しており、AppliPromotionは立ち消えてしまった可能性もある。
とにかく情報がないので、お勧めしません。
i-mobile Ad Network
概要
ふるさと納税サイトふるなびなどを企画運営している株式会社アイモバイルのアドネットワークサービス。
使用方法
アカウント作成からSDKの入手まではこちら。
Android及びiOSでの実装手順はこちら。
使用した感想
アカウント開設にはアプリの審査が必要になるのですが、比較的迅速に対応いただけます。アプリの追加登録も登録の度に審査が必要ですが、これも数時間で終わりました。
実装面もプラットフォーム毎にわかりやすく解説されており、開発環境構築もスムーズでした。
ただ、Unity Androidの情報がアップデートされていなかったり、パッケージのManifestでは動作しなかったりなど、不親切な個所がいくつかありました。また、Androidタブレットでの広告表示が崩れるので非サポートとなっています。
adfurikun(アドフリくん)
概要
スマートフォン特化型のSSPです。シンプルで使いやすいのが売りのようで、自社の広告も混ぜて表示することができます。
複数のアドネットワークを設定することができ、極力在庫切れやトラブルによるロスを回避する仕組みがあるようです。
使用方法
アカウント作成からSDKの入手まではこちら。
Android及びiOSでの実装手順は現在作成中。しばらくおまちください。
GENIEE
概要
GENIEE は国内最大級のアドプラットフォームで様々なSSPやアドネットワークと連携したサービスです。
ただ、Unityで広告を表示させるにはAdmobのメディエーションを使うしかなく、AdSenseアカウントも必要となります。
今回Admob以外のというのがテーマでしたので、こちらは該当から外すべきなのですが調査結果として一応載せてあります。
使用方法
使用方法はこちらにまとめています。Admob依存ということが判明して一気にモチベーションが落ちたので、公式のマニュアルリンクが多いですがご容赦ください。
使用した感想
アカウント作成は審査がなくてよいです。アプリの審査はあるようですが。管理ページを漁ってもUnity SDKや技術的な情報ページにたどり着けず、自分で検索してたどり着きました。そういった点では前述のサービスに劣ります。
ただ、なによりGoogle Admobのメディエーション表示でのみサポートというのが個人的にはががっかりでした。。。
Ad Generation
概要
アドジェネと略すみたいです。こちらも国内最大級のインプレッション数を誇るSSPサービスです。スマホアプリの広告媒体仕様に多く選ばれているようです。
使用方法
実装方法はこちらにまとめています。
使用した感想
何より素晴らしいのはアカウントがなくてもテスト実装でき、テスト広告が表示できるという点です。(テスト実装までの導線がある)
まず動くイメージを確認したり、自分の環境で動作するかを確認したのち導入判断できます。
また、GENIEEのようにAdmobのメディエーションに依存していない点も良いです。
おわりに
今回、Admob以外のいくつかの広告配信サービスをUnity上に実装してみましたが、エンジニア支店で便利だった機能やサービスを少しまとめると
- SDKやマニュアルに管理ページからわかりやすくたどり着けること
- マニュアルやSDKがメンテされていること
- アカウントを作らずとも動作確認できること
- 審査が早い(または審査不要)であること
- テストモードが充実していること(エラーがスマホUI上でわかるなど)
などが挙げられます。収益などは置いておいて、使いやすいと感じたのはNendとAd Generationでした。
コメント
[…] その他の広告サービスについてはこちらにまとめておりますので合わせてご確認いただければと思います。 […]