dポイントで株が買える素晴らしいサービスを提供する日興フロッギー。そのサービスを提供しているSMBC日興証券で流れでNISA口座を開設し、引き落とし銀行口座を設定して、いざ初回の買い付けというところまで来て、踏みとどまることができました。
世間では楽天証券、SBI証券など、投資信託買い付けに対してポイント還元するサービスを行っている証券会社があり、人気ですが、楽天経済圏でないことと、Vポイントとか使わないし不要と思い軽視していました。
それが大きな間違いであることに気づきましたので、記事にまとめておきます。危なく、ポイ活の大きな源泉を逃してしまうところでした。。。
結論
私にとって、積み立てNISA口座はマネックス証券にしました。その理由について各社の還元システムを説明しながら、説明していきます。
dポイントを最大活用できる日興フロッギーだが・・
以前、こちらの記事でも紹介しました日興フロッギーのdポイント投資。
100ptから投資でき、期間限定ポイントも投資に回せるまさに投資に興味を持ち始めたdカードユーザーからすると最高のサービスです。
このサービスを受けるためにSMBC日興証券で特定口座を開設したのですが、その際に積み立てNISA口座も開設しました。一元管理できる方が便利という理由だけで、NISAもここで始めようかなという軽いノリでした。
引き落とし口座の金融機関確認時間が2週間程度空き、最初の買い付けが3月からになるなぁと少し残念に思っていたのですが、その2週間が逆に色々と調査するよい時間となりました。
投資信託購入代金でポイントが付く
投資信託をカードで購入することでポイントが付くサービスがあります。クレカ引き落として積み立てしたり、プリペイドキャッシュから積み立てすることでポイントが還元される仕組みです。
こういったサービスがあることは知っていました。ただ、自分があまり利用しないポイントというのと、楽天のポイント付与率改悪などのニュースもあり、漠然と、いいイメージがなく、まじめに調べていませんでした。
ただ、調査をしていくうちに長期投資におけるポイント還元はみのがせない要素であることに気づきました。ここで調査したポイント還元ありの人気証券会社と、そのポイント還元率、仕組みをまとめておきます。
積み立て残高でポイントが付く
長期投資商品を選択するにあたり、信託手数料は見逃せない指標かと思います。信託手数料は積み立てた残高に応じてかかる手数料です。
その手数料の一部をポイントで還元するサービスを各社提供しています。
各社のポイント還元サービス説明
楽天証券
投資信託購入時のポイント還元
こちらに説明があるのですが、わかりやすくまとめると
ちなみに改悪前は全ての買い付けを楽天カードで決済することで1%還元でした。上記と比較するとかなりの改悪ですね。まずキャンペーンは期間限定なので、長期的な投資にとってはカスみたいな期間なので無視します。
そして長期的な投資でわざわざポイントごときのために信託報酬からの代行手数料が0.4%を超える商品を好きこのんで選ぶ人はいないので、結局、カード決済で0.2%還元 or 楽天キャッシュで一律0.5%の二択になります。
逆に1%ポイント還元をちらつかせて、代行手数料0.4%(年率はもっと上)の商品を選ばそうとするのであればかなり極悪ですね。仮に積み立てNISAフルに利用して純資産が500万の時、年間の手数料は代行手数料だけで2万円ですよ。。。ポイントは3.3万×1%×12=3960pt・・・誰が選ぶのでしょうか?
そして説明のページも意図的にミスリードさせようとしている非常にわかりにくいページです。なんとか改悪をキャンペーンという霧で隠しきろうとする意図を感じ取れます。
ここら辺はさすが楽天。クッソ汚いごちゃごちゃした商品ページと同じ雰囲気を感じ取れます。こんなところで20年積み立てる気にはなりません。
さらに極悪なのがNISA口座の移管できない年明け少し経過したこの時期に発表。キャンペーンでカバーしようとしているのだとは思いますが、普通、顧客のことを考えるのであれば移管手続きできる昨年末までに発表するでしょうに。
残高に応じたポイント還元
投資信託の残高に応じたポイントが還元されます。
上記の表に従って初めて到達した一度だけポイント付与という仕組みです。500万到達から1000万到達まで10年かかったとしても、その間にもらえるポイントはなしです。
ちなみに、これも改悪されており、改悪前は以下のポイントが毎月もらえていました。
50万円以上200万円未満:20ポイント
200万円以上400万円未満:80ポイント
400万円以上600万円未満:150ポイント
600万円以上800万円未満:200ポイント
800万円以上1,000万円未満:300ポイント
1,000万円以上2,000万円未満:400ポイント
2,000万円以上:800ポイント
楽天モバイルのしわ寄せなのかはわかりませんが、かなりの改悪ですね。
マネックス証券
こちらも、楽天が弱ったタイミングで投資額に応じたポイント還元サービスを始めた証券会社です。マネックスカードのクレカ投資で投資信託の購入代金の1.1%がカードのポイントとして還元されます。
そして、そのポイントはdポイントに変換が可能です。
また、投信残高に応じたポイント還元サービスもあります。商品によって年率0.8%、0.3%、0%のポイントが月割りで還付される仕組みとなっています。こちらに一覧がまとまっています。0%の商品は以下の商品です。
- MRF
- 公社債投資信託
- 投資一任口座で保有する投資信託
- iDeCoで保有する投資信託
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)
- SBI・先進国株式インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)
- エマージング・ボンド・ファンド(マネープールファンド)(三井住友DSアセットマネジメント)
- 日本トレンド・セレクト 日本トレンド・マネーポートフォリオ(日興アセットマネジメント)
- ニッセイマネープールファンド(豪高配当株F)(ニッセイアセットマネジメント)
例えばS&P連動の商品を選ぶとき、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIアセットマネジメント)の手数料が 0.0938% でeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の手数料は0.0968% です。
そしてeMAXISは0.03%のポイント還元で、SBIは 0%還元なので、 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) を選ぶほうがトータル利率で見ると得ということになります。
手数料と還元率を総合して商品を選ぶことで、より低い手数料で運用できることになります。また、マネックスのカードポイントからdocomoポイントへの変換率も等倍のなで、dポイントを利用する方にはかなり良いと思います。
SBI証券
dポイントとの連携サービスが始まるようで、dポイントのキャンペーンも始まっています。
ただ、これらのキャンペーンは米国株、国内株、FXの取引手数料に対する還元で、FXや現物、信用取引をする場合は還元されますが、投資信託は対象外なので、あまり魅力的ではないです。
SBIの本当のイカツさは投信マイレージとVポイント還元にあります。
投信マイレージ
投資信託の保有資産額に応じてポイントが貯まるサービスです。こちらに還元率がまとまっているのです。
例えば、SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの信託報酬はトータルで年率0.0938 % ですが、そのうち0.022%がポイントで還元されます。仮に平均500万の純資産を一年持ってたとすると、500万×0.022%=1100ptが還元されるイメージです。
ただ、選ぶ商品によってはマネックス証券の方がポイントを含めたトータルの実質手数料コストは下回る点に注意です。
Vポイント還元
三井住友カードのクレカ積み立てにした場合、最大で2%還元されます。還元率はカードの種類により以下になっています。
- 三井住友カード(NL)など年会費永年無料のカード:0.5%
- 三井住友カード ゴールド(NL)など年会費¥5,500程度かかるカード:1.0%
- 三井住友カード プラチナプリファード、プラチナなど年会費¥55,000~¥33,000のカード:2.0%
この中でプラチナカードは年会費が高いので、無料カードで0.5%還元が現実的かなぁと思ってしまうかもしれませんが、ゴールドカードは使用額が年100万以上で年会費永年無料+10000ptバックとなります。
生活費¥83,000をこのカードで引き落とすようにすれば83,000円×12=996,000円でほぼ100万の条件を満たすことができます。
また、通常ショッピングで0.5%還元ですが、コンビニ、マックのタッチ決済では5%還元されます。
このゴールドカードを使った積み立てNISA投資で年間に得られるVポイントは
¥33,000/月 ×12か月×1%=3,960pt となります。
さらに、このポイントはdocomoポイントへの変換が可能です。ただし、変換時に0.8掛けになるので、約3,100ptがdポイントとして還元されることになります。
なお、変換増量キャンペーンの時に変換すれば、昨年実績15%アップ(2021年実績)となりますので、キャンペーン中の変換をお勧めします。
同条件で比べてみる
ここまでで説明した3つの証券会社をポイントに着目して比較してみます。
楽天証券
買い付け時のポイント還元 ¥400,000 ×0.5% = 2,000pt
残高¥5,000,000到達ポイント 100pt(来年以降1000万到達までポイントはなし)
楽天ポイントで合計:2,100pt /年
マネックス証券
買い付け時のポイント還元 ¥400,000 ×1.1% = 4,400pt
投信残高ポイント¥5,000,000×0.03%=1500pt
dポイント変換で 合計:5,900pt /年
SBI証券
ゴールドカードでクレカ積み立てした場合
買い付け時のポイント還元 ¥400,000 ×1.0% = 4,000pt(dポイント換算で3,200pt)
※ただし三井住友ゴールドカードを投資以外に年間100万利用する必要あり
投信残高ポイント¥5,000,000×0.022%=1,100pt(dポイント)
dポイント 合計:4,300pt /年
(ゴールドカードの年間ボーナスポイントを含めると+8,000pt で12,300pt)
通常カードでクレカ積み立てした場合
買い付け時のポイント還元 ¥400,000 ×0.5% = 2,000pt(dポイント換算で1,600pt)
投信残高ポイント¥5,000,000×0.022%=1,100pt(dポイント)
dポイント 合計:3,100pt /年
まとめ
まず、楽天証券ですが、説明ページのわかりにくさ、還元率の改悪、改悪発表のタイミング、全てがクソだと思いました。説明文をうまく分割してはぐらかしたり、表も見せたくない部分はぶった切ったり、あほそうなやつが仕上げた説明資料にみせかけて、実は巧妙に消費者を何とか煙に巻こうとする姿勢が伺えました。
よく携帯キャリアが解約ページに巧妙にたどり着けないようなサイトデザインにしているのと同じような、言葉には表しがたいモヤモヤを感じました。
次にマネックス証券。まず、ポイント還元に関する説明が楽天の100倍見やすいです。残高に対するポイント還元、クレカ還元も高いです。
しかし、少し率が高いのではないかと不安を感じるところもあります。手数料のうち、販売会社が受け取る手数料分を全てポイント還元していると、いずれ業績によっては破綻してしまうリスクもあります。長い投資なので、サービスは継続してもらわないと困ります。
そして、SBI証券。ここが一番人気な理由がわかりました。手数料の安い SBI・V・S&P500インデックス・ファンド ですら、毎月のボーナスポイントが0.022%もあり、三井住友カードを作れば0.5~2.0%還元を受けることができます。
おそらく、月3万、積み立てNISAに入れる余裕のある家計であれば、ゴールドカードを生活費で年100万使うことは比較的容易で1.0%還元も視野に入るのではないかと思います。
そして、カード100万円利用で年間にボーナスポイント10,000Vptももらえるので、それも加味すると圧倒的な還元率になる思います。
ただ、Vポイントはdポイントに変換する際0.8掛けになってしまうので、dポイントに特化するのであれば、マネックス証券の方が上だと思います。カード100万円利用などの縛りもないので、メインカード支払い額の調整など手間な作業も不要です。
以上より、dポイント特化型の私はマネックス証券で積み立てNISAを始めようかと思います。
コメント